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北海道に来て最初に出会った人がほたて貝を育てる名人、吉田さんです。吉田さんは割烹を開店したかったというだけあって、料理のこともよく知っており、会ってすぐ気が合ったのです。
魚のさばき方は一流の料理人も及ばないほどの包丁捌きです。遠洋漁業に行っていた頃は、船のデッキで魚をひたすらさばいていたようです。
彼は言います。「一度遠洋に行って帰ってくると、包丁の木の柄が指にあわせてへこんでいるんだ。」と。その量たるや計り知れないほどで、手の一部になっていたのでしょう。
出会って一年目、2月の浜では、すけそうだら漁が大漁でした。職人は魚をもっとよく知りたいため、漁にも出ました。そして2年間、浜で漁師の仕事を手伝うようになります。
雪の中でも逞しく仕事をします。手伝い始めは息が上がってしまい、ついていくのがやっとでしが、2年目ともなると、漁のこともよく理解できるようになって、どんどんこの世界に惹かれていきます。
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